店主挨拶

六代目
岡野だいすけ

「ひとりでも多くの方を笑顔にすること。
 それが和菓子司としての
 私の使命と感じています。」

いつもご贔屓の程ありがとうございます。六代目・岡野だいすけと申します。
以前、こんなことがございました。通信販売で購入したお客様に、大福をお送りしたところ、指定の日時に先方がお留守でした。宅配業者が何度訪問しても不在で結局荷物が戻ってまいりました。すでに代金はいただいていたのでこちらも気になり、その後何度かメールを差し上げました。しかし一向に連絡がございませんでした。
仕方なくお客様都合のキャンセルとして、代金はいただいたまま、品物を廃棄しました。
それから4,5日たったある日、そのお客様からメールをいただきました。突然身内の方が亡くなって悲しみに打ちひしがれ、連絡どころではなかったのだとご事情を伺うことができました。
やっと落ち着いたので連絡をいただけたとのことでした。こちらが代金の返金を申し出ると、自分の都合で迷惑をかけたのだからと頑なにご辞退されました。
私は以前注文していただいた大福と同じものを、勝手にではありますがお客様にお送りすることにいたしました。
小さな"メモに元気をお出しください"と走り書きをつけて。
もちろん代金はいただきません。
それから数日。再びメールが届きました。あのお客様からでした。
そこには、"大福を泣きながら食べ少し元気になりました。ありがとうございます。"
とだけ書かれていました。
私はそのとき、やっと和菓子司としての使命を悟りました。
私の和菓子で一人でも多くの方を笑顔にすること。
それが私の生涯の使命でございます。